基本から

太田秀さんの『くすりの常識』(国民文庫、1979年、文庫書き下ろし)です。
当時、国民文庫は、《現代の教養》シリーズとして、こうした啓蒙的な本を出していました。新書にしないで、既存のブランドである国民文庫をつかったのでしょう。
医薬品とはどういうものかにはじまって、いわゆる《クスリ漬け》状態になるのはどうしてなのかを、日本の健保制度や、薬事法の規定などをもとに解明しています。時代はかわって、当時のように10割給付などいつの時代かと思うばかりですが、基本的なことは今も変わっていないでしょう。
こういう基礎的なことは、知っておかねばなりませんね。