2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

今度は消えない

7月30日になっても、起動すると「アップグレードまでまもなくです」と出て、60分のカウントダウンがはじまっています。どんなものでしょうか。

それをいうなら

竹内栄美子さんの『中野重治と戦後文化運動』(論創社、2015年)です。 近代文学研究の立場からの研究論文を集めた本というのは、最近ではやはり珍しいもので、プロレタリア文学運動や、戦後の文化運動のありようを、批判的な目をもちながら、大局的には擁護…

無限ループ

PCを起動すると、あと60分後にアップデートを開始しますというメッセージが出て、カウントダウンが始まるのですが、60分経つと単なる再起動がおこなわれて、また60分後にアップデートを開始しますというメッセージが出て、カウントダウンが始まります。 どう…

世界が狭い

芥川賞は村田沙耶香さん。 いつとってもおかしくはないとは思っていましたが、前回の本谷さんに引き続いて、野間新人・三島との3冠達成ということになります。ちょっと前までは、笙野頼子さんだけだったのが、鹿島田真希さん、本谷有希子さんと、今回の村田…

悪役

『水滸後伝』(平凡社東洋文庫、鳥居久靖訳、全3冊、1966年)です。 17世紀前半に書かれたもので、水滸伝の108人のなかで生き残った面々が、いろいろなめぐりあわせのすえ、海外に新天地を求めるという物語です。そのプロセスは、よく練られていますし、場合…

数え方

天皇さんが退位を考えているとの報道がされています。形式的には、皇室典範の規定を変えていくということは可能でしょうから、議論はできるということでしょうか。 ただ、報道の中で、「124代のなかで半数近くは譲位された」という趣旨のことばが出てきてい…

列藩同盟

選挙で野党統一候補が議席を獲得したのが、岩手・宮城・福島の被災3県に、山形・新潟と続くと、奥羽越列藩同盟の世界を思い出してしまいます。長州に対する抵抗がやはり必要なのではないでしょうか。

いいたいことを

楜沢健さんの『だから、鶴彬』(春陽堂書店、2011年)です。 鶴彬の川柳が描きだした世界を、彼の生涯と重ね合わせて記述しています。川柳というジャンルが、もともと社会への諷刺をおこなうのに適したものですから、そこに変革への志をこめた〈叛逆〉のもの…

憂国

白井聡さんの『「戦後」の墓碑銘』(金曜日、2015年)と、島田雅彦さんの『優しいサヨクの復活』(PHP新書、2015年)です。 いずれも昨年、安保法制が成立した直後に刊行されたものですが、そうした国になってしまった日本の現状と、それを認めている人びと…