2019-01-01から1年間の記事一覧

ゆとりをもって

大相撲のけが人が多いことがよく指摘されます。力士の大型化は当然原因のひとつでありましょうが、もうひとつの要因として、土俵の狭さがあるのではないかと思われます。 もちろん、1946年のように16尺にしろとはいいませんが、土俵周りの空間の狭さが、転落…

柔軟さ

ワールドシリーズが行われていますが、ヒューストンとワシントンの対戦、ヒューストンがアメリカンリーグで、ワシントンがナショナルリーグだと、どうしても逆じゃないかという違和感がぬぐえません。セネタースと名乗れとはいいませんが、もともとヒュース…

惜しかった

安美錦が引退したけれど、実は出場できていれば可能な記録があったのです。それは、琴ノ若との対戦の可能性があり、対戦すれば、安美錦は琴ノ若の父親の佐渡ヶ嶽親方とも対戦したことがあるので、親子と対戦したということができたのです。千代の富士が貴乃…

山登り

ごぶさたしていました。 即位にあたって放映された映像のなかに、山に登っていらっしゃるものがありましたが、それを見て、窪田精の作品、「霧の南アルプス」(『民主文学』1988年1月号掲載、のち同題の単行本(新日本出版社、1994年)に収録)を思い出しま…

やっているなら

今尾文昭さんの『天皇陵古墳を歩く』(朝日選書、2018年)です。 最近、宮内庁が管理する〈陵墓〉への学術的な立ち入りが、少しずつ許可されているのですが、著者は、そこに参加して、いろいろな古墳の実態をみてきました。その経験から、古墳の状況と現状を…

橋のたもとで

今年のセンター試験の小説問題は、上林暁の「花の精」という作品からです。主人公が庭の月見草を除去されてしまったので、友人と今の西武多摩川線に乗って、多摩川べりまで月見草を採りにいくという場面です。川べりにあるサナトリウムをみては療養中の妻を…

引導

稀勢の里の相撲をみていると、右のおっつけで体が浮いて、左を深く差せないというのが、最晩年の北の湖を思い出させてしまいます。はてさて。