背伸び

石川淳『夷斎遊戯』(筑摩書房、1963年)です。
石川のエッセイの中では、わかりにくいほうに属するものだと思います。ですので、昔読んだなくらいな感覚なのですが、石川淳のエッセイは、高校生くらいが、なんとなく背伸びしてみたいときに読むような感じでしょうか。いろいろな学識に、これだけのものを知ることができたらと、感じるくらいがちょうどいいのかもしれません。『森鴎外』や『前賢余韻』(こちらは文庫になりそうにないですね)あたりからはいるのが、みちでしょうかね。
石川の小説は、別です。