こんなところにも

早乙女勝元さんの『私の東京平和散歩』(新日本出版社)です。
東京下町を中心に、戦争の惨禍をつたえるさまざまな遺跡遺構などをさぐったエッセイです。『東京新聞』に連載されたものに手を加えたのだそうです。
東京は1944年から45年にかけて、大規模な空襲にさらされました。それを思い起こす遺跡が、あちこちにあるということです。表参道にも、5月の空襲の被害を記憶する追悼碑があるというのです。
東京に限らず、被災した全国の地域で、そうした記憶が掘り起こされる必要があるのでしょう。もちろん、被害だけでなく、〈渡洋爆撃〉をした側(『風立ちぬ』でも描かれていましたが)だったことも、忘れてはいけないのですが。
とりあえず、この早乙女さんの本を参考にして、どこかを訪ねてみたいものです。