不親切

浅尾大輔さんの『新解マルクスの言葉』(バジリコ)を入手しました。
内容については今後としますが、体裁のことを少し。マルクスのことばを取り上げ、それに浅尾さんが1ページでコメントをつけるという形の本です。ですから、その取り上げたことばが、どこから来たのかは、文の末尾に記されます。
当然、1ページでコメントできることばですから、長いものではありません。つまり、もとの著作や書簡のどのへんにあったかはわからないのです。
となれば、版元としては、索引をつけるのが筋ではないでしょうか。せめて、マルクスのどういう著作や書簡から選ばれたことばなのか、その著作や書簡は、かれの仕事の中でどういう位置を占めているのかについての、なんらかの注釈は必要だったのではないかと思います。それは、版元の仕事です。