天寿

堀辰雄の妻の、堀多恵子さんが亡くなられたとのことです。96歳だったそうです。
堀の弟子筋の、中村真一郎も、福永武彦も、亡くなってしばらく経っていますし、1930年代の軽井沢・追分の生み出した文学世界は、これで歴史の中におさめられるということになるでしょうか。
碓氷峠を越えていた汽車も廃線ですし、新幹線でゆく軽井沢は、きっと昔とは変わっているのでしょう。
堀辰雄の〈つよさ〉に関しては、また別の機会にでも。