節目

やはり、節目として出たものは、それにあわせて読むべきだろうと思うので、『冥誕 加藤周一追悼』(かもがわ出版)です。
昨年12月に亡くなられた加藤周一さんを追悼した諸家の文章が集められています。
こうした文章は、加藤さんとのいろいろなかかわりと、出会いとがふれられているわけで、そうした意味でも興味深いものがあります。
やはり、いつの段階で加藤周一に出会うかは、けっこう大切なものだと思います。もし、『雑種文化』に最初に出会っていたら(教科書に載っている場合もありえたわけですから)、すこし冷めたみかたをしていたかもしれません。『言葉と人間』に登場したいろいろな本に挑戦してみよう(いまだって、すべてを読んではいませんが)と思ったことは、今の自分につながっていないわけではないのですから。