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『文学界』の8月号は、あまり取り上げようと思う感じにはなりません。

中央公論社が、『サハリン島』を、全集から独立させて復刊しました。岩波文庫の重版もでています。オーウェルの『1984年』も、新訳が出るとかで、『すばる』かどこかで、大森望さんが、自分に翻訳の話が来たとき、断らなければよかったと、半ばネタのようにして書いています。

ところで、オーウェルといえば、『動物農場』を読んだときに、こんな見え透いた風刺もどきの作品というだけで、ちっともおもしろくなかったのですが、そういう感想は異端なのでしょうか。あまりに型にはまっていて、だからどうだというのだとも思ってしまいます。
ソ連があった時代ならば、少しは意味があったのかもしれませんが、普遍的なものにするなら、『動物』にしたのは間違いだったのはないでしょうか。