研鑽

水上勉『一休・正三・白隠』(ちくま学芸文庫、2011年、親本は1987年)です。
うちの墓があるお寺は臨済宗なので、なにか行事のときには、〈白隠禅師座禅和賛〉をみんなで唱えます。事情があってお寺からは遠方に住んでいるので、お寺に行くのは春夏秋冬一度ずつくらいのなのですが、それなりのことはしなければならないとは考えています。
水上さんも、若い頃はお寺で修行していたのですから、こうした禅宗の人びとの生き方には縁があったわけでしょう。禅宗はどちらかといえば、個の確立をめざす側面もありますから、その面からも、近いものがあるのでしょう。
そうしたものとして、読めばいいのでしょう。