軟着陸

ニュースを聞いてから、いっきに読んでしまった、『北朝鮮の指導体制と後継』(平井正志、岩波現代文庫)です。
昨年はじめて姿を現した三男坊が、いよいよひとびとをしょってたたなければなりません。その背景を、人事の動向や、社会の動きを軸に考察しています。
考えてみれば、10年ほど前には、南北会談もあり、小泉さんの平壌訪問もあり、決して閉ざされた状況のままで推移するとは思わなかったのですが、いつの間にか、謎がいよいよ増すという関係になってしまいました。ともかく、国連加盟国でもあるのですから、暴発はみずからの首をしめる行為であると、3代目には気づいてほしいものですし、周囲も儒の伝統をいかして、諌めるべきは諌めなければなりません。
なんとかうまく、犠牲を最少にして、軍事境界線がなくなる日がくるといいですね。
作家李箕永の子も要職についていたとは、ここではじめて知りました。