証言

なかむらみのるさんの『郵便屋さん』(新日本出版社)です。なかむらさんは、前にここで紹介しましたが、長年郵便屋さんをつとめながら小説を書いているのです。この本は掌編小説集で、民営化を控えた郵政の実態を描いています。民営化論議の中で、現場の声はほとんど顧みられませんでした。せいぜい既得権にしがみついているとおもわれるばかりで、真剣に現場の声は受けとめられなかったように見えました。そういう状況に一石を投じるものになるべきものだと思います。
追記)なかむらさんの住む新潟県でまた大地震です。この前の地震のときの救援活動をまとめたルポもなかむらさんは書いていて、これも新日本出版社から刊行されています。