無理して読んではみたけれど

明日が、6月16日、『ユリシーズ』の日です。アイルランド生まれの英語作家、ジェイムズ・ジョイスが、大作「ユリシーズ」の舞台にした日です。わが国の翻訳文化は、ジョイスの作品も平然と翻訳するだけの蓄積があり、「ユリシーズ」の場合も、最近の丸谷才一たちの訳は、とても読みやすくなっています。で、そちらは読んでわかりやすいのですが、結局読んだはいいが、まったくお手上げだったのが、柳瀬尚紀訳の『フィネガンス・ウェイク』でした。河出の文庫でいちおう活字は追ったのですが、何の話だかわからずじまい。情けない話ですが。まあ、中にはそういうものもあるのだと思って、とりあえず、本棚に残してはあるのです。