すべてはこれから

軍事境界線を越えて、列車が走ったというニュースをみたもので、『将軍様の鉄道』は以前ここで紹介したと思って、本棚の奥から『鉄馬は走りたい』(小牟田哲彦草思社、2004年)を引っ張り出してきました。1997年から2002年にかけて、南北の鉄道を実際に乗ってみた(ただし、平壌から開城への鉄道は乗れなかったようです)記録です。2002年には、ソウルから列車に乗って、今回の発車駅の汶山をこえて、当時の限界である都羅山駅まで行っています。
今回は、ともかくも列車が走ったわけで、レール自体はつながっているのですから、これをそのあとどう生かすのかが課題になるでしょう。逆に言えば、とりあえず5年はかかりましたが、運転までこぎつけたわけですから、長いレンジで考えていくべきことなのかもしれません。
せっかちにならないほうがいいのでしょう。