最新事情

東日本大震災 復興支援地図』(昭文社、2011年)です。
ちょっとお休みをいただいて、つれあいの短大時代からの友人がいる岩手県の山田町まで行ってきました。ふたりとも車はないので、すべて公共交通機関を使って動きます。最近は、どこのバス会社も、HPで時刻表を公表しているので、一日に3本か4本しかないようなバスをうまく乗り継ぐ予定を事前にたてられるというのは、ありがたいことだと思いました。
もちろん、この地図は大きいサイズなので、地元の人たちと一緒に乗っている汽車やバスの中であけるわけにはいきません。こわれっぱなしの鉄道の橋脚だとか、破砕されたままの防潮堤とかを、日常の風景として見ざるを得ない中では、状況を記憶にとどめて、あとで地図と照らし合わせるしかないのです。
現地の光景も、日々変わっていくようで、この地図の内容も、大幅に変わる日がくるのでしょう。けれども、今都会で手に入る地図は、地震以前の情報のものばかりです。国土地理院の地形図すら、昔のまま。兵庫県南部地震のあとは、たしか緊急版の地形図をだしていたような記憶があるのですが、今回はそうした対応もできないようです。
その意味では、貴重なものですが、今は入手できないのではないでしょうか。