あおる

加藤陽子さんの『戦争まで』(朝日出版社)です。
中学生や高校生に対して、昭和戦前の日本がとった選択をふりかえるという企画です。当時の為政者の選択の中に、白色テロへの懸念があったことを位置づけていることは、見落とせないことでしょう。そうした、俗耳にはいりやすいあおりでもって、世間をミスリードさせるという流れは、まったくの過去のこととはいえないようにも思えます。