縛り

今年のセンター試験、小説は小池昌代さんの「石を愛でる人」でした。
どうみても最近の作品で、このところの牧野信一岡本かの子のような著作権の切れた人ではない方を選んだのも、作品世界を現在に近づけようという意図があったのだろうとは思います。
ただ、井伏鱒二から、牧野、岡本と続いた,〈全文〉収録という形式は、今回も引き継がれました。そうなると、最近の小説は、長いものがはやりですから、試験問題にできるものはおのずと限られてくるのではないでしょうか。
今後の流れはどうなるのか、気にはなります。