いただきもの

「インベスターZ」(三田紀房作)というマンガがあります。投資を考える作品で、北海道にある私学が、実は生徒が運営している〈投資部〉なる集団の株などの投資によって運営費を捻出しているという設定で、そこにスカウトされた新入生の視点から、投資について考えるという作品です。
最近の展開では、夏休みに主人公がいろいろな人から教えられるというところなのですが、そのなかで、登場人物のひとりが、投資をたのんできた人に、ある条件を課します。それは、東京から札幌までヒッチハイクで移動すること、その後は、ひとりでは到底できない広さの農地の草刈りを期限内に完了させること。
その条件をつけた理由を、その人物は、〈人に頭を下げることの大切さを知らなければならない〉〈人に協力を求めるには自分で一所懸命やっていることをわかってもらわなければならない〉ということができなければ、お金をだしてもらえない、ということからだと説明するのです。
これは投資の世界ではありますが、政党助成金とも関連するように思います。政治の世界でも、自分で頭をさげて、支持者から資金を募るべきであって、ふんぞりかえって国の税金を政党助成金というかたちで取るのは、本来はおかしいのではないでしょうか。
こうしたマンガに感心する人が、政党助成金はおかしいというように思考をつなげていくようになれば、とも思うのですがね。