節目

いつのまにか12月になっていましたが、ことしは甲(きのえ)の年ということで、いろいろな節目でもあったようです。
ちょうど2回り前の甲午の年は、日清戦争がありました。中公新書の『日清戦争』(大谷正)は、この戦争の姿をコンパクトにまとめています。
たしか、『幸田露伴の非戦思想』をここでとりあげたときに、戦争前から中国に対してのヘイトスピーチがおこなわれ、民間レベルでの侮蔑があったことが書かれていたことを指摘しましたが、大谷さんの本によれば、開戦後も、義勇兵として従軍したいという人たちが各地にあらわれていたようです。
この120年のあゆみをどうとらえるか、そこも問われているのでしょう。