押しつけ

都丸泰助『地方自治制度史論』(新日本出版社、1982年)です。
明治以降の地方制度の変遷を記述しているので、時代時代の制度がどのようなものであったのかを、みることができます。
基本的に、明治憲法の時代と、日本国憲法の時代との、地方自治の考え方の基本的な転換はあるわけですが、それでも、戦後すぐに、知事公選に抵抗する力がけっこうあったということや、その後も官選地方長(道州制みたいなものですね)という企てがあったとか、地方を中央の言いなりにしようとする動きは、常に続いているということは、刊行から30年以上いまでも、気にしなければならないのでしょう。今でも沖縄をみれば、むかしのことと片づけるわけにはいきません。