少しずつ

稲沢潤子さんと三浦協子さんの共著、『大間・新原発を止めろ』(大月書店)です。
青森県大間町につくられようとしている、プルトニウムを燃料としようとする原発に対して、反対を貫く人たちを取材したルポルタージュです。
この町でも、推進派の人たちは、電源開発と結託して、人びとを切り崩そうとしています。接待もあれば、謀略もある。そうした流れに、人びとはのみこまれていったのです。今でも、反対する人たちがデモ行進などをしても、窓もあけずにじっとみつめている人たちがいるというのです。それでも、みつめているだけでも、それは希望に近づくことかもしれません。いろいろな形での、表に出ない行動の積み重ねが、世の中を変えていくのかもしれないのです。