20年

スタジオジブリの新作にあやかってか、堀辰雄の本がたくさん店頭にならんでいます。
考えてみれば、映画のタイトルも含めて、こうした形での堀辰雄の利用ができるのも、彼が1953年に亡くなっているので、かれの作品が著作権が切れて、パブリックドメインとなっているからでしょう。適当な時期を経ての著作権の解除は、文化を広げて継承していくために必要なのです。
にもかかわらず、TPPなるものは、著作権の囲い込み(『保護』というごまかしのことばは使いたくありませんね)期間を没後70年まで延長することを既定の事実とするのだそうですね。規制緩和をいう人たちが、どうしてこうした規制の強化を容認するのでしょう。ほんとうの日本の文化など、そんな人たちは守るつもりもないのでしょう。
TPP容認の人たちは、売国奴といってしかるべきです。