長寿

また寿命の話になりますが、この間、いろいろと調べてきました。というのも、その人の本が出たときには、基本的にご存命なわけですから、その後のフォローが実は欠かせないわけです。著作権の問題もありますし。
特に、外国の方など、古い本だとわからないこともあります。著者名の原綴をつきとめて、検索をかけると、英語版やフランス語版のウィキペディアの記事にヒットして、なるほどと思うこともありました。『中国は世界をゆるがす』(青木文庫)の著者、ジャック・ベルデンは1989年に亡くなったとか、そういう情報がみえてきます。
そうした中のひとりに、ソビエトロシアの女性作家、ナターリヤ・バランスカヤという人がいます。1960年代に、『一週間は一週間として』(邦訳は白馬書房から)という、女性の生き方を描いた作品をだしました。この方、1908年生まれということはその本でわかったのですが、その後の消息が調べがつかなかったのですが、検索してみたら、2004年に亡くなられていたのですね。須沢知花さんが、2002年にこの作品に対する評論で手塚英孝賞を受賞されたのですが、そのときには、バランスカヤさんはまだ生きていらっしゃったのですね。