生死

今日は小林多喜二の記念日です。
特に、多喜二の作品を読み直したというわけではないのですが、この日は志賀直哉の誕生日でもあるのですね。志賀直哉が、日記に多喜二虐殺のことを書いて、「アンタンたる心持」になったと書いていることも思い出されます。
前にも、弁護士が治安維持法を適用されてしまったことを書きましたが、文化運動も「目的遂行」だと、当局がお墨付きをつけるところに、当時の権力の退廃を見ずにはいられません。やはり、大日本帝国憲法体制は、法治国家として不完全なものだといえるでしょう。