それにしても

井上宗和さんの『新版 日本の城』(現代教養文庫、1976年)です。
日本の現存するばかりか、石垣くらいしか残っていないものも含めて、白黒ですが写真版で紹介しています。空襲で焼かれた天守閣も多いのですが、全国いろいろなところで、復興や模擬のかたちで天守閣が再興されているのも、城のもつ魅力ということなのでしょう。

現代教養文庫が廃刊となって、けっこう経ったように思います。こうした、いろいろとおもしろいものを出していたのですから、なんとかならなかったのかとも思うのですが、それはそれでしかたがなかったのかもしれません。今でも、けっこう古本屋で見かけますから、そのときに判断していくしかなさそうです。