パートナー

山中光一さんの『ある現代史』、秋元有子さんの『ときにありて』(いずれも本の泉社)です。
山中さんの本は時代を大きく眺めながら、その中でのおのれの生き方をとらえるものになっています。
秋元さんは、小説じたてで、みずからが国会議員として活動していた時代をふりかえります。
それぞれの本に記された、いろいろな時期の活動のありかたや、未来社会への見通しなど、また山中さんが勤務した国文学研究資料館の話も、興味深いものがあります。
お二人は夫婦なので、一緒に本を出されたようです。2冊そろった箱にはいっています。でも、箱には流通コードは記入されず、それぞれの本体に、別々のコードが打たれています。それぞれが独立しながら、そろって生きているというあり方を、本の刊行にも守っているのでしょう。
その工夫も、おもしろいものです。