変えるために

『コレクション戦争と文学』(集英社)の、〈オキュパイドジャパン〉の巻です。
占領下のさまざまな事象が作品化されているのですが、読めば読むほど、これは沖縄の〈いま〉ではないかと思うような感じです。たまたま本土は〈独立〉をはたしたかっこうではあるのですが、沖縄は何も変わっていないということになるのでしょう。

かつての先人たちは、〈治外法権の撤廃〉と、〈関税自主権の確立〉のために、努力してきたはずです。けれどもいま、米兵の無法への対応や、TPP参加など、それを無にしようとする人たちがいるようです。ふたたび全国を〈オキュパイド〉状態にしようとする、口先だけの〈愛国〉の人びとでは困るのです。