相手

萩原遼さんの『民主主義よ君のもとへ』(新日本出版社、1986年)です。
今でこそ、北たたきの萩原さんですが、この本では、1980年代の韓国の状況をレポートしています。朴政権が崩壊して、全政権になるときどきの、軍事政権と民主化運動とのせめぎあいが記されています。
このころ、中曽根さんは訪韓し、全大統領は訪日し、というなかで、日本の支配層と韓国政権との野合ははげしいですね。竹島問題など、どこにもないような感じです。
だから、「嫌韓」をあおる人たちは、韓国の民衆と日本の民衆とが本当に連帯したら、自分たちがたたかいの対象になるのだと知っているのでしょうね。軍事政権を後押ししてきたのですから。そのための離間なのでしょう。