あらたまる

年末の準備にあわただしい中、テレビを流し放しにしていたのですが、NHK総合で午後、蒸気機関車を走らせる話を放映していました。伊勢崎だかの遊園地に保存されていたものを、JRの高崎支社で走らせるのでしょうか。
ボイラーの修理が必要なので、その技術を保持している国内唯一らしい大阪の工場に修理を依頼します。そこで、かまを全面的に修理するのですが、そのときの技術にリベット打ちがあるのです。石炭の火で加熱したリベットを受け渡しながら鋲打ちする光景をみて、そういえば中里喜昭の『分岐』では、船をつくるのにリベットが使われていたのが、『解かれゆく日日』では溶接に変わっていたのだった、と思い出していました。
そのように、技術が変わることでいろいろなことも変わっていくのでしょうが、その中で、伝承しなければならないことをきちんと見据えて、継承していかなければならないのだと思います。やめさせなければならないものはすっぱりとやめる。つながなければいけないものはきちんと継承する。そこが問われる年になるのではないでしょうか。

今年も、おつきあいいただければさいわいです。