重点課題

原武史さんの『震災と鉄道』(朝日新書)です。
地震からちょうど8か月(曜日も今月は同じですね)たちましたが、いまだに陸前高田や大船渡へは鉄道では行かれません。そうした状況の裏になにがあるのか、原さんはJR東日本の会社のシステムに疑問を投げかけています。関東大震災のあとや、東京大空襲ヒロシマの原爆のあとの鉄道の復旧に比べていかがなものかと。
JRになってから、東日本に限らず、全体的に災害からの復旧のスピードが鈍っているような印象があります。地震とは直接関係のない岩泉線の復旧はなされていませんし、以前は東海の高山線、西日本の美祢線など、長い間バス代行が続いていたように記憶しています。
このての問題は、何を基本的に大切に思うかということなのでしょう。新幹線の駅の周りは発展するなら、それ以外が閑古鳥が鳴いてもいい、というのも一つの価値観ではあります。それだとなんだか、資本の本源的蓄積を思い起こさせるような感じでもあります。

JRの野球部が、都市対抗で東日本が優勝し、東北の森内投手が完全試合を達成したように、会社が維持のために努力しているのはわかりますが。


首相の演説をいまニュースで聞いていましたが、筒井康隆のロボット記者なら、全部爆発してしまいそうな発言でしたね。