たらいの模様

爆笑問題がいろいろな学者さんをたずねる番組がNHK総合であります。
今回は、子どもの認識の発達を研究している学者さんで、鏡に2秒遅れの映像をみせたときに、それを自分だと認識できるかという実権をやったりしています。ちなみに、3歳児で約3分の1程度の子どもが、2秒遅れの鏡像を自分だと認識できるようです。
記憶というもののあいまいさということでもあるのでしょうが、たしか三島由紀夫の『仮面の告白』だかに、自分の生まれたときの産湯のたらいの記憶があると主張する人物が登場していたかと思います。
ただ、そういう記憶には、周囲が植えつけたものもあるかもしれません。親が子どもに、〈おまえが何歳のとき、こんなことがあった〉と繰り返し話題にすることで、記憶になっていくこともあるかもしれません。記憶のあやふやさは、気にしていないと、こういうときにもついうっかり間違いをしてしまうこともあると、心したほうがいいのでしょう。