くふう

兵頭勉さんの『火を継ぐもの』(日本民主主義文学会弘前支部、2009年)です。
兵頭さんは、弘前支部で長く活躍されている方で、この本は、1969年から2008年までの間に弘前で行われた小林多喜二を記念する催しで、兵頭さんが行った講演を『弘前民主文学』誌に掲載したものをもとにしています。
その意味では、弘前における文学運動の歴史そのものを示すものであるともいえるでしょう。造本もしっかりしていて、長く残すのだという意気込みを感じます。
だとすれば、惜しまれるのが、コードがついていないことです。流通用のバーコードをつけることまでは大変かもしれませんが、とりあえずのISBNコードはなんとかしたほうがよかったのかもしれません。
実は、「日本図書コード管理センター」(www.isbn-center.jp)というところが、コードの取得について管理していて、そこに問い合わせることが可能なのです。また、そこではすでに日本民主主義文学会が登録されているのです。もちろん無料というわけにはいきませんが、そのへんのところを有効に利用することは、今後の研究課題かもしれません。せっかくの業績が、散佚しないようにしたいものです。