ここまで来て

岩波から出ている、『加藤周一自選集』が、順調に10冊のうち9冊目まで出ているようです。
実は、買ってはいません。刊行時の内容見本をみてここに書いたときに、〈どうせならきちんとした全集にしてほしい〉と書きましたが、実際に選集の巻末についている初出・底本一覧をみると、平凡社版の『加藤周一著作集』に収録されているものがほとんどで、いろいろな短文は未収録のものはあっても、そのために買うのもとためらっているうちに、今に至ったというわけです。
最終巻の刊行はもう少し先のようで、それならば、きちんとした著作目録か、年譜が収められるのなら、その巻だけ買うという選択もあるかもしれません。