見えても見ない

一度紹介したことがあったと思いますが、『貨物時刻表』(鉄道貨物協会)という刊行物があります。毎年1回ずつ発行されるもので、全国の貨物列車の時刻が載っています。
今回のJRグループダイヤ改正を反映した2010年版が出たのですが、なんとなくみていると、こんな列車があるのですね。
鶴見線の安善駅から、南武線青梅線を経由して拝島駅までの『臨専用』列車、積荷は『石油』。これが、1日2本設定されているのです。もちろん、帰りの空タンクを運ぶ列車もありますから、2往復ということでしょうか。臨時ですから、実際に毎日走っているのではないのかもしれません。
これ、たぶん、横田基地に燃料を運ぶ列車でしょう。鶴見線の、海芝浦に向かう支線に乗ると、運河をへだてた反対方向に大きな石油基地がみえて、それが米軍の基地だとは、地図を確認しないとわからないのですが、そこからの列車ですね。
笙野頼子さんの「タイムスリップ・コンビナート」は、主人公が鶴見線に乗って海芝浦に行く話ですが、この米軍基地にかんしては、見てもなんだかわからないものなので、当然、触れていません。しょうがないことですが。
ちなみに、この列車、こんな時刻で走っていますから、沿線の人はみてみるといいのかもしれません。
安善1019→1026浜川崎1114→府中本町1200→立川1228→1244拝島
安善1413→1420浜川崎1444→府中本町1530→立川1549→1606拝島
もちろん、貨物列車ですから、人が乗り降りするわけではないです。

「3月15日」ですね。今日は。