ちょうど1年

吉岡吉典さんが亡くなられて、ちょうど1年です。遺著として、『「韓国併合」100年と日本』(新日本出版社、2009年)が発行されました。
日本と朝鮮半島(最近、韓半島という表記も増えてきましたが、まだなじめません)との関係は、今だからこそ、じっくりと考えなくてはいけないのだと思います。吉岡さんは、国会議員だったとき、韓国併合が不法なものであったことを、政府に質問し続けました。けれども、それはあいまいにされたまま、今に至っています。
この間、劇作家の平石耕一さんは、刊行したばかりの『平石耕一現代史劇集』2(アルヒーフ)の中に、大韓民国臨時政府を登場させた、2004年に上演した「熱り(ほとぼり)」を収録しましたし、蓮池透さんはかもがわ出版から『拉致』に引き続いて対話集(2009年)をだしました。そういうように、日本と半島の国家との関係を、きちんと見ようとする動きが、広がっていることは、見落としてはいけないのでしょう。