売り物

昨日のNHK教育テレビの日本と韓国の関係の番組をみていたのですが、福沢諭吉が支援した金玉均のクーデターは失敗、それを契機に福沢は脱亜を唱えたという流れになっていました。そのとき、朝鮮では、開国によって穀物が輸出され、国内消費に影響を与え、それが民衆の対日感情を悪化させた(日本は近代化の象徴と見られ、開国にともなう疲弊の原因とみなされた)というようです。
日本の開国では、生糸が有力な輸出商品となったわけで、そこには18世紀ごろからの、生糸生産が農村での現金収入を保証するものとなっていた流れの上にうまれたうごきだったのでしょう。もちろん、日本でも農村の疲弊は起き、地租改正や徴兵令に反対する一揆は頻発したわけですが、そこで、日本と朝鮮王朝とのちがいは、どこだったのでしょうか。そこは、今後考えておくべきことかもしれません。
韓国ドラマの映像が使われていましたけれど、そこでは日本は、完璧なかたき役なのですね。