償い

ともひろさんの事件の公判がはじまったようです。
前にも書きましたが、この事件を社会の問題としてとらえることへの攻撃がはじまっています(『ストリートの思想』の人は、『ロスジェネ』の人たちを全体主義と言いましたし、『文藝』には、派遣労働者への侮辱だという意見も出ました)。
もちろん、すべての派遣労働者が事件を起こすわけではありませんが、ともひろさんが派遣でなく、正社員として生産ラインにはいっていたら、事件をおこさなかったかもしれません。
そうしたこともふまえて、被告や弁護側には、この事件の深層をきわめてほしいと思います。〈責任能力〉という形にしていいものかとも思うのですが、弁護側にも言い分はあるでしょう。