役割をはたす

本屋で、今年の〈書物復権〉のパンフレットをもらいました。
今回は、各出版社が、候補を出し、2月末までにリクエストを募るのです。
その中に、坪井洋文(1929-1988)の、『イモと日本人』(1979年)、『稲を選んだ日本人』(1982年)の2点がありました。(未来社)こんなのが品切状態かと思ってみると、最終重版が『イモ』は1998年、『稲』は1995年だというのです。10年以上も品切だったのですね。
雑穀文化とか、焼畑耕作とか、そういうものへの関心は最近結構広がっていると思いますが(森浩一さんの『日本の深層文化』(ちくま新書)もありますね)、その先駆的な著作だったのかもしれません。
こういう形で、スポットが当たるというのも、いいことなのでしょう。