消えゆく技術

『群像』の話ですが、この12月号まで、活版印刷だったのだそうです。そういわれてみると、たしかに、手ざわりが、ほかの雑誌とちがっていました。言われるまで気づかないというのもなんですが。
来年の1月号から、これも電子製版に移行するとかいうので、活字に関する文章が載っていました。活字といえば、徳永直の生涯と作品がすぐに思い浮かぶのですが、徳永には、戦時中に、日本の活字の歴史をたどった、『光をかかぐる人々』(1943年、河出書房)という作品があります。こうした仕事にもふれてほしかったところです。