選んでみると

昨日の続きです。
自分なりの「芥川賞を取らなかった名作」を選んでみましょう。
条件は、佐伯さんの本と同じく、「候補作」で、「その後芥川賞直木賞も取ってない」人の作品を一つということにしましょう。
そうしないと、たとえば窪田精さんのように、あきらかに候補作になった「狂った時間」が、窪田さんの代表作ではないというケースがあるので、どこかで線を引かないといけないからです。
さて、ではいきましょう。
高見順「故旧忘れ得べき」
北條民雄いのちの初夜」(佐伯さんとダブりますが、これはしょうがない)
伊藤永之介「梟」
金史良「光の中に」
西野辰吉「米系日人」
長谷川四郎「鶴」
小林勝「フォード・一九二七年」
金達寿「朴達の裁判」
黒井千次「時間」
金石範「万徳幽霊奇譚」
佐伯一麦「ショート・サーキット」
河林満「渇水
鷺沢萌「ほんとうの夏」
ここから後は、まだ未定の人もいるでしょうから、このくらいまでにしましょう。