つくりごと

黒田龍之助さんの『世界の言語入門』(講談社現代新書)です。
アイスランド語からロシア語まで、90のことばについて、五十音順にコラムをならべたものです。アイスランドの次がアイヌ語という形ですすんでいきます。
こうしてみると、たとえ英語がいろいろな形で世界を制覇しようとも、それぞれのことばは、それぞれに存在意義があるのだと思い知らされます。

その中のヘブライ語の項目では、このことばが、20世紀になって話し言葉として復活したのだということが書かれています。それまでは、イディッシュのようなことばが使われていたということでしょうか。
そうすると、ますますイスラエルという国の存在が、奇妙なものにも見えてきます。ガザが錦州だというつもりはありませんが。