しぼりこむ

岩波書店のPR誌『図書』の11月号の増刊は、岩波新書創刊70年を期しての、アンケート特集です。各界の人びとに、3点選んでもらうという企画です。
さて、自分にひきつけてみると、たしかに3つにしぼるのはむずかしい。それでもやってみようと思うのですが。
1.田中克彦『ことばと国家』(1981年)
2.江口圭一『日中アヘン戦争』(1988年)
3.飯沢匡『武器としての笑い』(1977年)
というところでしょうか。ずいぶん偏屈なリストではあるかもしれませんが、そこも含めてご笑覧くださいということです。
コメントをつけるほどでもないのでしょうが、『ことばと国家』での「最後の授業」批判はすでに定着していますし、『日中アヘン戦争』を読んだら、「日本がいいこともした」とは絶対いえないですし、『武器としての笑い』のなかの、戦後のいろいろな風刺の姿には、勉強になるものがあります。