踏み出していく

なかむらみのるさんの『草の根の九条』(新日本出版社)です。
なかむらさんは新潟県阿賀野市で「九条の会」の運動をつづけているのですが、その地では、自民党も元社会党共産党も一緒になって、「九条の会」の活動がおこなわれているというのです。この本では、その活動をになっているいろいろな立場の人の姿が描かれています。
自民党の総裁選挙のように、一般有権者には投票資格のない「選挙」の報道は垂れ流しても、「九条の会」の活動など、ほとんど報道しない日本のマスメディアですが、でも、こうした動きが各地で着実に行われていることが、いつかはメディアも変えていくのでしょう。「壁」をこちらからつくってはいけませんね。ついついメディアに登場すると、かれらがつくった「壁」のことなど、あたかもないように振舞う人(「壁」があるために向こう側が見えないのではなく、向こう側などもともと存在しないという態度をとる人)が、ときどきいるので、かんがえなくてはいけません。