歩留まり

池澤夏樹個人編集『世界文学全集』の話です。
いまのところ4冊目のデュラスとサガンの巻まで出ていて、今までは、読んだことのない作品ばかりだったのですが、今回は、サガンの「悲しみよ こんにちは」はずっと昔に読んだことがあるので、再読ということになります。といっても、中学生のころに読んだものを今読み返せば、きっとちがった印象になるのでしょうから、それはそれでいいのですが。
そういうこともあって、今回の収録作品のうち、どのくらい読んだことがあるかを数えてみました。数えると、36作品あります。そのうち、本邦初訳が4作ありますから、実質的には32作です。このうち、そのままの訳で読んだのが3(アジェンデ・フエンテスサガン)、今回のが別人の訳になるのが5(フォークナー・カフカ・ウルフ・グラス・ニザン)、同じ人の改訳が2(ブルガーコフ・バオ)でした。あわせると、とりあえず読んでいるのが10作ということになるのは、多いのか少ないのか。
さて、どんなものでしょう。