そうなるのか

ついついケーブルで『7月4日に生まれて』をやっていたので、見るともなしにずるずると観てしまったのですが、トム・クルーズ演じる主人公が、純粋に国を愛しながら海兵隊に入隊し、ベトナムの戦場で負傷し、下半身不随になってしまいます。その体験を通して、彼は戦争に反対する立場になるのですが、そのラストが、1976年の民主党大会で、彼が演説をするという場面なのです。その直前に、1972年の共和党大会に彼とその仲間たちが会場にはいろうとして妨害される場面があって、それを受けての流れなのですが、そこで、共和党でなければ民主党になってしまうというところが、アメリカの二大政党のありようなのかと思って観てしまいました。
ご存知でしょうが、1972年は共和党ニクソンが勝利し、1976年は民主党のカーターが勝ちます。しかしカーター政権も、1980年のイランをめぐる状況で、「弱腰」という批判を浴びて、レーガンに大統領の座を奪われるわけです。
そう思うと、アメリカ合衆国という国のもつ、「保守的」な力は、軽視することはできないのだとも思えます。今も、あの国では、次のリーダーを選ぼうとしていますが、そのゆくえは予断を許さないようにみえるのです。