会合

民主文学で活躍中の、旭爪あかねさんや浅尾大輔さんたちが中心になって、民主文学関係の40歳代以下の人たちを集めた集会がありました。
北海道から四国まで(九州は参加者がいなかったのです)から集まった30人くらいの参加者で、それぞれの作品の合評をしたり、創作体験を聞いたりと、充実したプログラムだったように思います。
文学運動が、既成の「文壇」へのその時代に応じたある種の「批判」である以上(それは戦前の新感覚派のひとたちも同じ側面はあったでしょう)、そうした状況に対して、『集まる』ことで新しい動きを作っていくことになるのだと思います。
合評したある作品は、戦時中に国民学校に通っていた世代の老女が、孫の通う小学校の社会科見学で当時の生活について話をするので、その目からみた現在の教育事情を考えるという作品だったのですが、こうした作品は、いまの民主文学に集まっている老境に達しようという書き手にも、方法上の示唆を与えるのではないかとも思います。