おわりのはじまり

渡辺治さんの『安倍政権論』(旬報社)です。
いよいよ安倍さんも退陣するわけですが、この本は参議院選挙の直前に書かれたものです。
安倍晋三という政治家個人のポリシーと、アメリカや財界の願う首班像とのギャップが、だんだんと政権を股裂き状況にもっていくという分析は、事態を見通してた面があると思います。その点では、安倍政権は、やりたいことと、やらねばならないことと、国民の人気と、それらが分裂して自滅したというのが妥当なところでしょうか。
新しい総裁がどなたになるかはわかりませんが、そうした新しい選択の原価を受け止めてほしいものです。