原点を知る

岩間正男さんの歌集『風雪のなか』(新日本出版社、1978年)です。
岩間さんは北原白秋門下の歌人で、白秋の死の前後に歌誌『多磨』の編集にも携わっていたとのことです。
戦後、教員組合の運動に参加し、その中で参議院議員となり、1977年に引退するまで、5期27年(1期は3年議員でした)にわたって国会でも活躍された方です。
今回のこの歌集は、戦後の作品が集められているので、戦後の復興のときに、教育がいかに期待されていたのか、そのためにたたかうことがいかに大切であったかが、短歌という形式を生かして詠まれています。
そこに、日本の教育の歴史の重みを感じることができます。
戦争の傷から立ち直る中で、教育がどのように受けとめられてきたかを考えれば、教育基本法のもつ意味も、よりわかるのでしょう。
だからこそ、おじいちゃん子の人たちは、基本法を目の敵にするのでしょう。その点では、そうした人たちは、めざすものがはっきりしているのです。そこに妥協はないのだと思います。
ピースボートのおねえちゃんが、茨木で民主党の応援をしたそうです。こういうときだからこそ、どこと手を結ぶべきなのかは、問われなければならないのに、とおもうのですけれどね。