ばさら

アクセス解析をすると、ナツ100関係が多いようで、ありがとうございます。それに関しては別ブログ(〈ひとりごと〉のほうです)をご覧下さい。

広島でも更新できる環境が手に入りましたので、少しは、と思います。

さて、桜井好朗『空より参らむ』(人文書院、1983年)です。
この本自身は論文集なので、まとまった話にはならないのですが、日本の中世史は、おもしろいことが多いと思うのです。もともと、平安古文は、高校時代からあんまり好きではなく、方丈記徒然草のほうが読んでいて面白いと感じていたので、こういう、中世文学に触れたものは、今でも楽しく読んでいます。このブログでも、いろいろと取り上げていますが、1980年代の始めに、岩波新書網野善彦さんや黒田俊雄さんや、笠松宏至さんの本を読んで興味をもったのがきっかけだったように思います。
既成の秩序に反逆するところに、微妙な共感をもったのかもしれません。大河ドラマの『太平記』での、陣内の佐々木道誉や、武田鉄矢の楠正成、柄本明高師直などと、脇役に芸達者をならべた作品だったのも関係するかもしれません。