青い思想・つづき

おとといの記述で、草薙さんや青木さんの名前を出しましたが、それよりも、佐田暢子さんの『朝まだき青の流れに』(新日本出版社)のほうが似ているように思えます。あの作品も、主人公が最初観念的に学生生活を送っていて、それから脱却する過程として、保育士の仕事をして、子どもたちとふれあうという流れになっていました。
『青い思想』では、そうした脱却のきっかけがまだ十分に主人公はつかみとっていない状況なので、まったく一緒とはいえないのかもしれませんが、同じような感覚はあると思います。佐田さんの作品も、同じ時期を背景にしていたと記憶していますので、共通する点があるのではないでしょうか。